フロアコーティングの種類は、ウレタンやアクリルなどの水性系と、シリコンなどの油性系の2つに大きく分けることができます。水性系のフロアコーティングは有機溶剤が入っていないので安心ですが、耐久性は5年程度と短い傾向にあります。一方の油性系のフロアコーティングの耐久性は10年以上で、中には30年以上というものもあります。油性系は有機溶剤が入っている場合もありますが、近年では入っていないものが主流となっており、安全性はほぼ担保されています。
コーティング剤ごとのメリットとデメリットを具体的に見てみましょう。「UV」は特殊な樹脂を紫外線照射で瞬時に焼き付けて塗装します。耐久年数は20年以上です。乾燥するまでの時間が少なく即入居が可能です。
耐摩耗性に優れ、耐水性や耐薬品性に優れています。デメリットは施工価格が高いことや、塗り直しができないことです。「シリコン」はシリコン樹脂を用いた塗装で、油性と水性があります。耐久年数は10年~20年以上です。
密着度が高く、塗り直しできますし、撥水効果が高く、滑りにくいというメリットがあります。デメリットは施工価格がやや高めであることと、乾燥するまで2日程度必要なことです。「ウレタン」はウレタン樹脂塗料を用いた塗装で、水性と油性があります。耐久年数は短めですが、摩擦や薬品に強く、ツヤと厚みのある仕上がりが可能です。
価格も比較的安価です。デメリットは密着がやや弱く、乾燥するまで2日程度必要であることと、油性だと再施工が難しいことです。「ガラス」は樹脂剤にガラスを使い、最先端のナノコンポジット技術で施工します。膨張や収縮に強いのがメリットです。
酸化の影響も受けにくく、紫外線の遮断にも優れています。ツヤの有無の選択も可能ですが、デメリットはやや高価であることです。それぞれのメリットとデメリットをよく把握し、自分に合ったフロアコーティングを選ぶことが大切です。